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「マスター、また今日もお任せします。本当に強くないお酒でお願いしますね。」
切実な願いも込もっていた。
「了解!!でもまたよく来てくれたねぇ。健がまた来て下さいねってお願いしました。って言ってたけど。」
「ええ。彼にもう一度お礼も言いたかったし……マスターやお店の雰囲気も凄く好きですよ。」
「そりゃあ嬉しい。健は今ちょっと買い出しに外に出してるがもう暫くしたら帰って来ると思うよ。」
「そうなんですか。マスター、ちょっと彼の事、聞いても良いですか?」
「どうしたの?」
「失礼な質問だとは解っています。でも気になって……健さんは先天的に喋る事が出来ないんですよね?」
「……いや。そうじゃあ無いんだけどね……」
マスターは言葉を濁して一瞬、私から目を逸らした。
えっ!?違うの!?
じゃあ何故……
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