13706人が本棚に入れています
本棚に追加
/385ページ
慌ててお酒を手に取る私。
はぁ……
やっぱり彼は他の男性と何かが違う。
私は、否定する所を探すどころかすっかりもっと彼の事が知りたいと思ってしまっている。
「ねぇ、健君?健君は格好良いから彼女とかいるよねぇ?」
って何をいきなりぶしつけな質問してるのよ!!
とは自分でも思ったがお酒も入っていた為、もう歯止めが利かなくなっていた。
彼をじっと見つめていたが少し困った様子。
「健は彼女募集中ですよ~!!」
少し困った彼を見かねて横からマスターが割って入って来た。
「へぇ~。そうなんだぁ」
嫌な客だと思う。
でも最近、他人に興味なんて持たなかったから。
今みたいな気持ちが久しぶりで新鮮だった。
彼から言葉で返事が無いのは解ってる。
でも彼は自分の気持ちを真剣に表情や身振り手振りで伝えてくれる。
男の飾った言葉なんて聞き飽きてるんだから……
私にはそれが嬉しかった。
最初のコメントを投稿しよう!