幸せの意味を

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彼がこの部屋に来るのは二回目。 前は私が半ば無理矢理彼に部屋に入ってもらったんだったっけな。 あの時はこんな風に付き合うなんて全く予想して無かった。 前は甘えたいなって思っても勿論そんな事は出来なかった。 でも今なら……… 彼の隣に座った私は彼の様子を伺う。 今日はこれだけ近くへ寄ってもそんなに恥ずかしそうでも無く普通な感じだな。 そりゃもうすぐ25歳の大人だから当たり前か…… そんな事を考えていると彼が話掛けて来た。 「早苗さんって本当に小顔で美人ですよね。背も高いし仕事も出来るし……弱点を探さないと。」 そう言って笑っている。 「そんな……私を買い被り過ぎだよ!!弱点は一杯あるよ。」 「例えばどんな事ですか?」 彼は興味深々の様子。
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