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「さぁ次は早苗の行きたい所だね。プレゼントは腕時計にするんでしょ?」
「そうだよ!!もうすぐそこだから。」
聞いてはいないのか二人は歩くスピードが早い。
早すぎる。
私は付いて行くのがやっとだ。
「お~い!此処だよ。」
私は立ち止まり店に入る。
先を歩いていた二人も振り返り後から付いてくる。
私は店に入り目当ての時計が入っていたガラスケースまで一直線に歩く。
まだあるかな……
不安に思いながら探す。
「良かった……」
ちゃんとあった。
「ねぇ……早苗?それ買うつもりなの?」
二人は驚いているみたいだ。
「そうだよ。駄目かな?」
「いや~駄目じゃないけどさぁ……高くない?」
「う~ん。高いけど……クリスマスと誕生日が一緒だしまぁ記念みたいな物だよ。」
私は笑って誤魔化した。
「流石主任は違うわぁ。」
二人に肩を叩かれながら私はその時計を購入した。
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