長い時間。

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 中へ入るとそこは周りがタイルで覆われている部屋、辺りに返り血がこびりついている。色が黒く変色して、ここで何人もの犯人が仕返しされた事を物語っている。  部屋の真ん中にぽつんとイスがある。そこを凝視して見つける。あいつがいた。  奴は目隠しと猿轡をされ、イスに座り、体を紐で結ばれ束縛されている。 「んんっ! むぐぅ!」  何かを叫んで涙を流している。なんだ? 今ごろになって後悔しているのか? 「この野郎、お前が泣くなんて、こんな男が……俺の家族を」  この野郎は私の妻と娘を殺したのだ。強盗殺人だった。妻とはこんな年だが、愛し合っていた。娘は当時、まだたったの十歳だったんだ。 「貴様が、貴様が……」  私は入口の横にある武器の山からナイフを取り出し、男の右太股にぶすりと刺す。 「ふぐーーーー!」  男は悶え狂う。 「痛いか? まだだ、妻は、娘は、こんなものじゃナカッタハズダ!」  刺したナイフをそのまま上へ移動させる。その度に肉が切れ、悲鳴が鳴り響く。 「あははははは!」  次に私は釘とトンカチを持った。奴の目に釘をあて、その釘にトンカチが落ちて来る。 「ふぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 「貴様、娘は……娘は、まだ十年しか生きてなかったんだ!」  貫かれた釘を引き抜き、もう一つの目に同じ事をしてやる。
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