7月10日

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幸太朗がふと動きをとめた。由紀を見つめている。 「のり…ぃゃ、由紀さん」 「ん?何ですか?」 由紀は丁寧に答えた。 「私、この町をまわってみたいのですが…。 私の生まれ育った町をまわりたい、、どれだけ変わったのか知りたいです。」 幸太朗の瞳がまっすぐ由紀に向けられていた。 今、由紀には幼なじみが全く違って見えていた。背筋をピンと伸ばし、優しいゆったりとした物腰は25・6歳の青年にしか見えない。 ずっと幸太朗さんと話していたい… 由紀は うん行こう。 と、うなずいた。
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