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幸太朗がふと動きをとめた。由紀を見つめている。
「のり…ぃゃ、由紀さん」
「ん?何ですか?」
由紀は丁寧に答えた。
「私、この町をまわってみたいのですが…。
私の生まれ育った町をまわりたい、、どれだけ変わったのか知りたいです。」
幸太朗の瞳がまっすぐ由紀に向けられていた。
今、由紀には幼なじみが全く違って見えていた。背筋をピンと伸ばし、優しいゆったりとした物腰は25・6歳の青年にしか見えない。
ずっと幸太朗さんと話していたい…
由紀は
うん行こう。
と、うなずいた。
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