46人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
7月10日
「由紀さん!これ何ですか??」
幸…いや、今は幸太朗の彼が無邪気な笑顔で尋ねた。
「携帯電話のこと?あははっ、【携帯できる電話】だよ!」
「電話を携帯できるのですか?集音器はどの部分ですか?線はどこにつながっているんでしょう?」
「う~ん、説明するとね~」
由紀はしどろもどろになりながら説明を続けていた。
幸が幸太朗になって、一週間が過ぎようとしていた。幸太朗は何にでも興味をもち、分からないとすぐに尋ねてきた。
「最近の学徒は携帯電話とやらを皆持って、髪を茶にしているんですね。すごい…。」
幸太朗は目を真ん丸にして話した。
最初のコメントを投稿しよう!