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ぶつぶつ何やらハゲと言うあだ名の愚痴を溢してぃると…
校門の中から男子高校生が歩いて来た。
勿論、ジュリアはその子を見逃す筈もない。
「あ!
ちょっと…そこの君ッ!」
「…え……?」
正しい反応である。
校門の前に立ち止まる男は『俺?!』と言わんばかりの驚いた表情に、自分に指を指していた。
「そーよ!君ッ君ッ♪」
ジュリアは笑顔のまま、男に近付いた。
男はあたふたと赤面をしながらパニックを起している。
そりゃあ…
こんなアキバに居そうなゴスロリの女が自分に近付いてくるのに、驚かない人間などいない。
ぅん、きっと……いない。
「俺になんか…用ッスか?」
顔を赤面させながらも、男はチラチラとジュリアに視線をずらし言う。
相当パニクってると見える。
「あ、ぅん。
君…家何処?教えなさい♪」
「…は?!」
ある一種の…強迫である。
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