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・・・・・―――――朝6時
プルルルルルプルルルルルと携帯の音が部屋に響き渡る。
「美夜」ん~。はぃ、もしもしー
私は寝ぼけながら電話にでる。
「???」許さない・・・・・
美夜ははっとし携帯の画面を見た。
「美夜」非通知・・・・?もしもし誰ですか?
と聞いたときにはもう電話は切れていた。
「美夜」まったく、なんなのよ・・・・あ!!早く支度しなきゃ学校に遅れる!!!
この時私はこの事をなんの気がかりにも思っていなかった・・・・・
「莉禍」おはよ~
「美夜」あ、おはよ~
私は家の隣同士の莉禍と共に学校へ向かうために駅へと向う。
しばらく私達は世間話をしながら歩いていて、約10分後に駅に着いた。
「来栖」おはよう、夜美ちゃん、莉禍ちゃん。
駅の隣の交番から警官が出てきて挨拶をした。
「美夜」おはよーございます。来栖さん
「莉禍」おはよーございまーす。
来栖(くるす)さんは幼稚園からの顔見知りの警官だ。小さな頃迷子になったり相談に乗ってもらったりしていろいろ迷惑をかけた事がある。時には優しくしてくれたり時には怒ってくれたりまるで絵に描いたような理想の警官だ。
「来栖」ほら、早く行かないと遅刻してしまうよ。
「莉禍」は~ぃ、じゃぁまたねーおじさん
「美夜」じゃね~、来栖さん
手を振り歩く私達に向かってまだおじさんじゃない26歳なんだぞと言うお決まりの言葉を言い苦笑いをして手を振ってくれた。改札を抜けホーム着いて電車を待つ私達。
「莉禍」ふあぁ~、今日も早かったから眠いなぁ・・・
あくびをしている莉禍を見て私は口を開く。
「美夜」そだねー、でも莉禍が電車は空いてるほうが良いって言ったんじゃん。少しはそれに合わせてる私にも感謝してよねー。業と偉く言う私に莉禍ははいはぃと笑いながら頷く。
「放送」まもなく電車が参ります。お待ちの皆様は黄色い線から内側にいてくださ
い。
と放送が入ったあとすぐに電車が来た。
私達は電車に乗り大学へと向かった。電車の中では未樹斗さんの話が出てきた。
「莉禍」そーいえばあのあと教授とどうなったわけ?
莉禍が横目で私の事を見る。
「美夜」えーとね、ただ私の成績の件で話があっただけだよ・・・
自然と目をそらしてしまった私に気がついて莉禍が疑わしいという目で私を見てきた。
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