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教室に入るやいなや、物凄い勢いで旋が詰め寄って来た。
「何でいきなりどっか行くんだよ!1人でめっちゃ寂しかったんだぞ!!」
「私達が来る前も1人だったんだから別に変わりないじゃない。」
「でもだなぁ!!」
「でも何よ?」
「…………。」
旋は急に黙り込むと、一瞬ちらっと楓の方を見た。
「……?」
楓は訳がわからず、思わず首を傾げる。
「あーもうっ!!」
旋はいきなり叫び出すと、ズビシッと楓に指を差した。
「お前は絶対俺が笑わせてやるからなッ!!」
「「……はぁ?」」
楓と優希は思わずハモる。
「何言ってんのよ。いっつも笑ってんじゃない。」
お前の目は節穴かと言わんばかりに優希は呆れたように旋を見る。
「そーゆうんじゃなくて!!だーもう!とりあえず覚悟しとけよ!?」
そう言い残し、旋は自分の席に着いた。
「「…………。」」
2人はただ呆然と旋の背中を見送った。
「……私達も席…着こっか。」
「……うん。」
優希の一声で、2人はやっと自分の席に着いた。
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