笑う女子には福来たる

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笑う女子には福来たる

『ユキ、あんた今どこにいるの?』 ん~…石川…辺りかな、多分 『ちょ…何してんの!?』 友人からの電話だった 家を出発してからの10日目が過ぎた そーいや言ってなかったな 『あんたねぇ…どっか行くなら一言いいなさいよ』 ゴメンゴメン 『で、来週に部の打ち上げあるんだけど出れる?』 出れるかな~…多分 『ったく、頭数いれとくからね』 久しぶりに友人と会話をした バイトばっかで部にも出ず 友達付き合いが非常に悪かったから 敬遠されたかと思っていたが わざわざこーして連絡してくれる所からみて 私はまだ見放されてないらしい 良い友達を持ったな…と染々思う昼下がり 『…あんたまさかひとり?』 何が?ひとりじゃないよ 愛車がいるから ひとりじゃない 『はぁ…あんた何処までバカなの?』 それはホメ言葉として受け取ってもよろしいでしょうか? 『バカは死んでも治らない、だから死なずに帰って来いよ?』 おk 把握した 『そー言えば昨日ね…』 そのまま私たちは二時間近く話した どうでも良い話ばっか 普段の何気無い会話が こんなに面白い何て思わなかった
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