9人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
予想より遥かに早く郡山に着いた私は
またホテルを探した
素泊まりで四千円弱なら少し探せば見つかる
暫くしてホテルを見つけると私はチェックインを済ませ
部屋のベッドに飛び込んだ…
一瞬でも『楽しくない』と思ってしまった自分が情けなく思えた
みんなに迷惑かけて出てきたのに
私が楽しくないって思ってしまったら
意味がない
しかし、一度でも『楽しくない』と思ってしまったのなら
それは事実である事には変わりはない
だから私はもっと楽しまなきゃいけない
そんなくだらない事でつまんないと思う暇があったら
少しでも多く楽しまなきゃ
…私に出来るだろうか…？
今の私には自信がない
買ってきた弁当を食べながら私は明日の計画を練り
そのまま眠りについた
翌日
昨日と同じで天気は晴れ
気持ちの良い朝の中、私は出発した
今日の予定は仙台まで行く
特にルートは決めていないが
今日中に着けばそれでいい
とりあえず福島を目指し走り出した
しばらく走っていると
うしろから一台のバイクが私を抜いて行った
フルフェイスのうしろから
髪が靡いてる
一瞬で惚れた
カッコイイ…
話をしたいなぁ…と思ったが
無理だな…
もう行っちゃったし
でも同じバイク乗りなら
また会えるかも
なんて一人でニヤニヤしながら
バイクを走らせていた
キモいなぁ…
最初のコメントを投稿しよう！