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お母さんは先生の事を応援していたが
私にはそれが出来ない
『あーゆータイプの子の親は苦労するわね、でも私は好きかな』
お母さんはそう言った
私だって好きだよ
でも…急過ぎる
まだ…答えを聞いてない
考える前に電話をかけていた
『今から会って、すぐ』
と伝え、私は自転車を走らせた
先に着いていた先生
側に寄って
『ずるいよ』と私は言った
何で?何で行くの?
まだ答え言ってないじゃん
それに…
もっと勉強教えてよ
わかんないよ! 全然わかんないよ!!
私は泣いていた
人前で泣くなんて
私には絶対に出来ない
って思ってたのに…
泣いてた
『ごめんな』
その言葉に対してカチンと来る私
謝らないでよ
謝るくらいなら
行かないでよ
ずっと側にいてよ
ずっと勉強教えてよ
『好きだけどさ、恋愛云々じゃなくて妹的な意味合いで好きだから』
何それ…全然わかんない
『あっこれだけ言えるわ、うちの妹よりは全然好き』
じゃあ妹として好きになって
妹として愛して
…
気がついてるよ
自分でも…
無理だって…
でも…
諦めたく無かった
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