ありがとう

7/10
前へ
/57ページ
次へ
『まだこれから色んな人に出会うから、よ~く見て選びな』 私にとっては先生しかいない 先生一人だけだから そんな事言わないで… 先生はため息をつくと 再び口を開いた 『いい?まだ14だろ?その頃ってさ周りが良く見えてない時期なのね、実際そうだったから…俺も』 先生は続けた 『誰かを好きになるのは当たり前の事だし、歳の差なんて関係ないと思うよ』 じゃあいいじゃん… 『でもな、14ぐらいで年上を好きになるのってさ、ちょっとした勢いなのよ…もーちょいしたら解るよ』 … 『好きになってくれて、好きって言ってくれて凄く嬉しいよ…告られる事なんてあんまないし』 …… 『それにさ、今自分のやりたい事を最優先にしたいのよ、大学辞めたから尚更ね』 要は邪魔って事? 『ん~…邪魔ってか少し違うかな…もし仮に付き合ったとするよ?絶対ついてこれないし、絶対嫌な思いする』 何でそう断言出来るの? 『まだ14だから』 馬鹿にしないで 『…その内わかるよ、それに…俺と同い年の人でも駄目だったから…お前ならもっと無理』 私は大丈夫、絶対大丈夫だもん
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加