笑う女子には福来たる

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『どうした?』 その声に反応し後ろを振り返る 手には鉈を持ち THE 田舎なオーラを纏うおじさん 藁をもすがる思いで私は事情を説明し この辺にバイク屋があるかを尋ねた 『ちょっと遠いがあるよ、少し待っとれ』 と言い残し山に消えて行くおじさん そっちに何があるの? 山だよ?ねぇ… しかし私にはおじさんを信じる他道はない …5分程しておじさんは山から現れた 『今バイク屋呼んだから』との事 すみません…本当にすみません 『えぇよ、それにしても』 そう言いながら私のバイクを見回す 『神奈川から来たんか?』 ナンバープレートに目をやるおじさんはそう尋ねた 私はこれまで通って来たルートを説明すると 驚いていた 『ようやるわ、まだ若いのに』 若いからやるんですよ 『違ぇねぇ』と笑うおじさん それから20分程おじさんと待っていると 1台のトラックが私達の前で停車した 『ココ、ココ』とおじさんが言うと 中から若いお兄さんがくわえ煙草で登場 『これ?』 コクリと私はうなずくと お兄さんは一通りバイクを眺めてから一言 『時間かかるけどえぇ?』 えっ…どれくらいですか? 『2~3日はもらうけど』 マジでか…そんなに酷いのか… 『ん~エンジンかかるようにはすぐ出来るけど他がな…一回点検せなあかんわ』 私はorz←本当にこうなった
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