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不安で心が締め付けられながらも車はバイク屋に着いた
しかし
このお兄さんは車から降りずに
ドアを開けてこう叫ぶ
『社長、工場使うで』
その声で私はビクっと体を震わせる
『またか?』と
少しドスの効いた声が店の中から返って来る
『そうや』
そう言い残しトラックはまた走り出した
ところで『また?』
またって何?
『俺の知り合いって言うとな、店を通さずに工場使ってええねん』
知り合いって…良いんですか?
まだ会ったばっかなのに
商売的に色々問題が出る様な…
『一度会ったら友達で、毎日会ったら兄弟やろ?』
何ですか?…それ
『知らんの!?うわ…歳の差感じるわ、今いくつよ?』
もうすぐ18ですが何か?
『5個下やん、何で知らんの?そんな変わらないやん』
だいぶ年上じゃないですか…
ん…?あぁ!ドレミファのヤツだ
一度会ったら友達でって
うわぁ久しぶりに聴きましたよ
『そうか?あ~あとな敬語はなしな、嫌いやから』
いやいやいや
年上に対しては…
『だ~か~ら、5個やろ?タメやタメ』
それ違う、絶対違う
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