9人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
姐御と呼ばせて
コンビニで休憩しようと思い
私はセブンにバイクを止めた
そこには先程通り過ぎていった
バイクがある
挙動不審になりながらも私は
持ち主を探した
が見当たらない…
店の中にも居る感じはない
何処にいるんだろ…?
とりあえず私はお茶を買いに店に入った
30分程店の前で待っていたら
持ち主らしき人が歩いてきた
何やら困った様なおもむきで
電話をしている
電話が終わるのを見計らって私は勇気を出し
声をかけた
『どうかしたんですか?』
私の声にびっくりした様子もなく
『ちょっとガス欠になって』
と答えてくれた
『近くにスタンドがないか調べたんだけどね、ちょっと先にある事はわかったんだけど』
じゃあ私が行ってきましょうか?
『えぇ!悪いよ…って言いたいけどお願いしても良いかな?』
かまいませんよ
場所を教えて貰った私はペットボトル片手に走り出した
スタンドに着き、事情を説明したら
あっさりペットボトルにつめてもらえた
もと来た道を戻り
給油して、その人とまたスタンドに向う
改めてまた給油を行った
『ありがとうね、助かったわ』
いえいえ、大したことじゃないですから
『まさかガス欠になるとはね…まだまだだわ』
バイク長いんですか?
『うんにゃ、一年くらいかな』
じゃあ私と同じだ
『またえらい渋いなぁ、ベクスターて』
便利ですよ、一応高速乗れますから
『さっき通り過ぎたのわかった?』
えぇ、かっこよかったです
『びっくりしたわ!神奈川から来たん?』
話が弾んだ私たちは一緒に仙台へと向かうことになった
『私もここら辺初めてだから良くわからないけどとりあえずついてきてな』
と言うとその人は走り出した
私は必死についていった
最初のコメントを投稿しよう!