姐御と呼ばせて

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姐御と呼ばせて

コンビニで休憩しようと思い 私はセブンにバイクを止めた そこには先程通り過ぎていった バイクがある 挙動不審になりながらも私は 持ち主を探した が見当たらない… 店の中にも居る感じはない 何処にいるんだろ…? とりあえず私はお茶を買いに店に入った 30分程店の前で待っていたら 持ち主らしき人が歩いてきた 何やら困った様なおもむきで 電話をしている 電話が終わるのを見計らって私は勇気を出し 声をかけた 『どうかしたんですか?』 私の声にびっくりした様子もなく 『ちょっとガス欠になって』 と答えてくれた 『近くにスタンドがないか調べたんだけどね、ちょっと先にある事はわかったんだけど』 じゃあ私が行ってきましょうか? 『えぇ!悪いよ…って言いたいけどお願いしても良いかな?』 かまいませんよ 場所を教えて貰った私はペットボトル片手に走り出した スタンドに着き、事情を説明したら あっさりペットボトルにつめてもらえた もと来た道を戻り 給油して、その人とまたスタンドに向う 改めてまた給油を行った 『ありがとうね、助かったわ』 いえいえ、大したことじゃないですから 『まさかガス欠になるとはね…まだまだだわ』 バイク長いんですか? 『うんにゃ、一年くらいかな』 じゃあ私と同じだ 『またえらい渋いなぁ、ベクスターて』 便利ですよ、一応高速乗れますから 『さっき通り過ぎたのわかった?』 えぇ、かっこよかったです 『びっくりしたわ!神奈川から来たん?』 話が弾んだ私たちは一緒に仙台へと向かうことになった 『私もここら辺初めてだから良くわからないけどとりあえずついてきてな』 と言うとその人は走り出した 私は必死についていった
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