偶然という名の

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「えっ…?僕のこと……知ってたの…?」 彼は僕の言葉に驚いたように笑った。 「そりゃ名前とかまでは知らないけど…  いつも同じ電車の  同じ車両に乗ってれば  知っててもおかしくはないだろ?」 言われてみれば 僕も彼のことを知っているのだから 彼が僕のことを知っていても おかしくはない。 だから僕は こくんっ と頷いた。
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