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アースは彼の隣に座った。
アース:「貴方の本来の名前は…『銀氷(ぎんひょう)』でしょう?」
ハク:「…さぁな。私は昔から『ハク』だ」
ハクはアースを見た。
ハク:「そういうお前は『怪慙(かいざん)』だな」
アースはその言葉を聞いてそっぽを向いた。
アース:「…その名前は嫌いよ。ユリマサが付けてくれたものが1番よ」
閖雅を思って、ハクとアースが笑っているとフォーカスが起きた。
フォーカスはクロス達を起こさないようにやってきた。
フォーカス:「何やら楽しそうですね」
ハク:「そうか?」
アース:「あら、心外ね」
三匹は三角形のような輪になった。
ハク:「そういえば…お前の主が『☆Ⅲ』だとはな」
アース:「…そうね。人は見かけによらないわよね」
フォーカスは視線を落とした。
フォーカス:「…クロス…彼は昔、色々とありましたから…『若気の至り』というものです」
アース:「…ん?あの人間…クロスは若く見えるんだけど」
三匹が会話に集中していると、後ろから誰かが声をかけてきた。
?:「フォーカス」
彼らは驚いて振り向くとそこには閖雅が身体を起こしていた。
ハク:「…ユリマサ」
閖雅:「クロスさんが内緒にしてることを言っちゃ駄目だよ。…僕に、聞こえちゃう…から…」
閖雅はくたっと再び眠りについた。どうやら、寝ぼけているようだった。三匹は目を大きくしていたが、微笑んでいた。
フォーカスは明日、一日中飛び回る事になるので一足早く眠った。二匹になるとアースが口を開いた。
アース:「…『あの人』、元気かしら」
ハク:「………」
アース:「…ユリマサは『試合』を受けるのかしら」
ハク:「…出来れば受けてほしくはない。あれは…人間の『命を賭けた』遊びだ」
アース:「それにうち等が巻き込まれるのよね」
ハクはアースを見た。
ハク:「…命を落とすかもしれないというのに…我々は主に逆らえない愚かな生物だよ」
二匹はお互いに笑い合った。
アース:「うちらは…人間に感化されやすいものね」
アースが眠っている閖雅達を見た。
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