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敵味方:「!!!!!?」
その場にいた全員が驚愕して、閖雅を見ていた。その中にはもちろん、オッドとクロスが、ハクとフォーカスも含まれていた。
オッド:「ユリ?!」
閖雅:「僕の仲間に手を出させたりなんかさせないから!」
クロス:「『鎌鼬の立腹(サイウィーセルアンガー)』!」
敵は一斉にポーチを開けるとそこから『鎌鼬(かまいたち)』が発生する。クロスも彼等と同様に『鎌鼬(かまいたち)』で応戦する。
クロスは鎌鼬で手一杯だったので、閖雅は鎌鼬を操る敵に集中する。
敵:「ウギャアアアッ」
その断末魔は敵を捉(とら)えた証拠だった。
息のあったプレイで、オッドとハク達は出番はなかった。
閖雅/クロス:「ふぅ~」
閖雅とクロスは良い仕事をしたかのように、息を吐いた。
オッド:「………」
オッドはその光景を見て、冗談半分で閖雅とクロスに喧嘩を吹っ掛けないと心に決めた。
閖雅達はそこで一泊する予定だったが、見つかった上に、死体が転がる場所では眠りたくないという結論になり、そこから少し離れた場所に寝床を作った。
アースは雨降りもあったので、トランプの中に収納していた。
閖雅:「『アース、召喚』」
閖雅:「僕等が眠っている間…周囲を見張っててくれるかな?流石に…此処じゃハクやフォーカスの身体が大きすぎて…出しっぱなしにしておけなくてさ」
閖雅達がいた場所は背の高い茂みの中だった。
アース:「…構わないわ。安心して眠りなさい」
彼女はドシッと閖雅の隣に座った。
一一ホゥホゥ…
日がとっぷりと暮れた。アースは彼等が眠るとある魔法を発動させた。
アース:「一一『空間指定・無音(アスシグメント・ムオン)』」
彼等から半径五メートル程の辺りに、薄い光の幕を張った。
アース:「『鉄壁の守り』」
『空間指定・無音』の魔法の外側と内側に地魔法独特の『防護壁』を張った。少しでも幕に触れると直ぐに分かる。
アースは眠る閖雅を見た。
アース:「(…貴方だけは何があってもうちが必ず守るわ)」
一一ガサガサ
アースはしばらくして、その完璧な守りの外側に座った。
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