第三部・秘密

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敵味方:「!!!!!?」 その場にいた全員が驚愕して、閖雅を見ていた。その中にはもちろん、オッドとクロスが、ハクとフォーカスも含まれていた。 オッド:「ユリ?!」 閖雅:「僕の仲間に手を出させたりなんかさせないから!」 クロス:「『鎌鼬の立腹(サイウィーセルアンガー)』!」 敵は一斉にポーチを開けるとそこから『鎌鼬(かまいたち)』が発生する。クロスも彼等と同様に『鎌鼬(かまいたち)』で応戦する。 クロスは鎌鼬で手一杯だったので、閖雅は鎌鼬を操る敵に集中する。 敵:「ウギャアアアッ」 その断末魔は敵を捉(とら)えた証拠だった。 息のあったプレイで、オッドとハク達は出番はなかった。 閖雅/クロス:「ふぅ~」 閖雅とクロスは良い仕事をしたかのように、息を吐いた。 オッド:「………」 オッドはその光景を見て、冗談半分で閖雅とクロスに喧嘩を吹っ掛けないと心に決めた。 閖雅達はそこで一泊する予定だったが、見つかった上に、死体が転がる場所では眠りたくないという結論になり、そこから少し離れた場所に寝床を作った。 アースは雨降りもあったので、トランプの中に収納していた。 閖雅:「『アース、召喚』」 閖雅:「僕等が眠っている間…周囲を見張っててくれるかな?流石に…此処じゃハクやフォーカスの身体が大きすぎて…出しっぱなしにしておけなくてさ」 閖雅達がいた場所は背の高い茂みの中だった。 アース:「…構わないわ。安心して眠りなさい」 彼女はドシッと閖雅の隣に座った。 一一ホゥホゥ… 日がとっぷりと暮れた。アースは彼等が眠るとある魔法を発動させた。 アース:「一一『空間指定・無音(アスシグメント・ムオン)』」 彼等から半径五メートル程の辺りに、薄い光の幕を張った。 アース:「『鉄壁の守り』」 『空間指定・無音』の魔法の外側と内側に地魔法独特の『防護壁』を張った。少しでも幕に触れると直ぐに分かる。 アースは眠る閖雅を見た。 アース:「(…貴方だけは何があってもうちが必ず守るわ)」 一一ガサガサ アースはしばらくして、その完璧な守りの外側に座った。
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