手紙

―雨―

朝――…

昨夜から降り出した雨は雨音を増していた

その音で雪は夢から覚める
ぼんやりとした意識の中で雨音を聞き、ベッドから飛び起きて窓の外を見た。

「本当に降ってる…」

窓には雨が強く打ちつけられ、外の木々も少し揺れているようだ。

雪は伸びをしリビングの方へ移動する

テレビをつけるとちょうど天気予報があっていた

『昨夜遅くから降り出した雨は次第に強くなり、今日１日降り続くでしょう。
春一番の風と強い雨を伴った、春の嵐になるようです。お出掛けの際は十分ご注意下さい。』

「春の嵐…」
優さんの言ったことが本当になった…
雪は思わず笑顔になり、テレビに向かって微笑んでいた。