2 回想

2/2
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/199ページ
君は知っていますか。 あの空の高さを、 一昨年の流行語大賞を、 世の中の不条理を、 甘栗は答えてくれるだろう。何も聞かない倒れかけの電信柱にさえも。 懐かしい甘栗。それは、まるで少女のように儚く。ホームレスに家は無い。 時にはサンタのように私財をばらまいたっていいではないか。 甘栗はきっと笑って許してくれるだろう。 あの日の君のように…
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!