3 色恋
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もしも君が許してくれるなら、私は、喜んであの日の万引きを認めよう。 懐かしい甘栗。 眩し過ぎる太陽が、雨上がりの水溜まりを蒸発させる。蝉の鳴き声はキンキンと、ニートの鼓膜を騒ぎたて、昼夜逆転のエンドレス夏休み生活に警鐘を鳴らしているつもりなのか。ポケットには、なけなしの千円紙幣が二枚。母は家に財布を置き去りにしたまま、二部のホストクラブへ出かけている。 今日しかなかった…
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