4 黄昏

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不意に乳首の痒みを覚えた。ブラックホール、ブラのホック外す不埒な輩吸い込め。 真っ暗な部屋の片隅に母はいた。 私の手には母の財布。二人の瞳は無言の中に繋がった。殺意を覚えた。敵も同じように目を見開いている。私は悪くない。みんなあいつのせいだ。 甘栗は、出窓のカーテンに優しく撫でられている。 私はそこにサバンナを見た。 母は笑って壁のヨン様に口づけをした。 夕日がやたら私の部屋を黄色く染めていた…
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