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─その日の夕方、仕事終わりの僕は、板でいつも通りの他愛もない話題に花を咲かせていた
彼はロボットだ…いつも突然現れては突然いなくなる…
気まぐれロボット
ロボットだが人間の誰よりもより情に厚い
僕は彼のそんな所に魅力を感じていた
そんなことを想っているさなか
彼の足跡が着いた…
その数秒後…
全く意味のわからない…なんの脈絡もない不思議な不思議な言葉が記してあった…
『でんち』
─その…ひらがなたった3文字を遺し…
彼は消えた…
これは後でわかったことだがそのとき彼は消えゆく意識の中で僕に必死に何かを伝えたかったのだ
最期の最期に…僕に逢いに来てくれた…
彼がこの世界から消えた後も…彼の魂は僕の心の中に永遠に生き続けることだろう…
そしてまた……いつかふたたび逢えることを─
信じている……
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