第四話 追憶と幕開け

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「ひう!」  小さく悲鳴を上げ、必死に逃れようとする私だが、暴れることによって、ホルモン分泌は激しくなったらしい。腕の力が増した。  それどころか、前の子や左右の子までが頬を真っ赤に染めて、とろん、とした瞳で私を見つめる始末。端から見れば、ハーレムだが……私にとっては恐ろしい。胸のパットがとれちゃうし。 『お困りのようだな。我が御主人』  どこからともなく聞こえてくる声。そいつは私の肩に乗っていた。  き、君は!? 『私はモテモテホルモンの妖精。人呼んで、《モテルフ》キミの中に住む妖精さ』  バスローブを着たオールバックの小さな小人。それがモテモテホルモンの妖精らしい。周囲の様子を見ると、これは私にしか見えないらしかった。
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