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一番上に挟まれた紙にはパワフルな字体でこう書かれていた。
『お姉ちゃんのえっちな本』
いったい何を考えているの?
どこに弟のため、自分の扇情的な写真を綴る姉がいるというの?
そもそもこれは本じゃない。これは写真をクリップでまとめただけのえっと……あぁ、動揺して言葉が出てこなにゃい。あっ、心の中の言葉なのに噛んでしまった!
「も~。すっごい処理に困る物だよ、これ」
頭をかきながら、小箱に『お姉ちゃんのえっちな本』を入れ、引き出しの鍵がしまる二段目にそっと隠しておいた。
きっとハルカさんに見つかったら、バカにされる。
気を取り直して、部屋の飾り付けを再開。
ちょうど二つ目の箱を開けたところで目当ての携帯電話を見つけだした。
電源を入れて、しばらく待つと見慣れた待受が……違う、全然見慣れてない!
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