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いつ差し替えられたのだろうか、再び悩ましげな姉さんが登場。身長のわりには大きな胸を寄せて谷間を作り、人差し指を加えて上目使い。
もぉ~、と心中で怒りと呆れの声をあげながら、画像を消去。画面は購入時の微妙な待受に戻った。
そして安心した矢先に太った中年のおじさんが唸るような音が手元から――携帯だ。
貯まりにたまったメールの数々。その数実に120件以上。下手な出会い系メールよりたちが悪い。
一日で届くメールの量としてはあまりに多く、そして驚くことに相手がすべて同じということ。
ここまで来れば、言わずともわかるだろう。
姉さんだ。
「そ、そっか……一回も連絡してなかった」
震える手で一つ一つメールを開いていく。
「あぅ……ひぇ……ほわぁっちゃ!」
初めのうちはよかった。いや、『楓ちゃん大好き。帰って来たらたくさんえっちなことしようね』とか『大好きすぎて爆発しちゃいそうだよ~』なんてのをよかったと言うのは変だけど、後半の文に素直な恐怖を感じてしまったのだから仕方がない。
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