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ちょうど話しが終わった頃、担任が全員揃ったのか生徒を立たせ、バスに誘導し始めた。
俺達のクラスは五組あるうちの、最後の三年五組だったのでバスに乗るのは一番最後だ。
俺の乗るバスは、何処にでもあるようなシャトルバスだが、バスガイドは見当たらなかった。
俺のクラスがバスに乗り込むとバスは動きだした。
バスの中では不良達が子供みたいに騒いでいた。
俺はバスの窓からずっと外の景色を眺めていた。
「裕也~」
「ん?」
隣に座っている耕太がいきなり声をかけてきた。
「どんな所に行くのかな?」
「さあな~。変な所じゃなければいいけどな」
「だな~」
二人は少し小話するとまた無言になった。
二時間ほど経った頃バスが急に止まった。
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