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フロントに入るとすぐに名簿が目に入った。
「真也くん。これ」
名簿を取り真也に渡す。
真也は名簿を受け取り目を通す。
「これといって、変わった事は書かれてないな」
「えっ?」
不思議に思い、真也から名簿を受け取る。
「ん~」
名簿を見るが変わった事は書かれていない。
「なんでここにある名簿に生徒と教師の名前しかないんだろ?」
「ん?他に誰も泊まってないんだろ?」
「そうだけど……」
何か引っかかる。
あの男が宿泊者じゃないとすれば従業員しか考えられない。
もし従業員じゃなかったら……。
俺は、正体不明の男のせいで不安に包まれていた。
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