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思っていたよりも、ホテルまでの道のりは長かった。
山道を一時間ほど歩いた辺りで、少し離れた所に古ぼけたホテルが見えてきた。
俺と耕太はホテルを見ると、二人とも顔を見合わせた。
「耕太……なんか気味が悪いな……」
「だな……。いかにも何か出そうだな……」
ホテルの外見は元々は白なんだろうけど、黄ばんで茶色っぽく変色してしまっている壁に、突風がきたらすぐに外れそうな窓に、入口はかなり古くからあるのか、自動ドアではなく木で出来た旅館にあるような扉だった。
「なんでこんな所に修学旅行で来ないといけないんだ?」
俺は最初に説明されていた話と、全く違っていたのに疑問を感じていた。
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