447人が本棚に入れています
本棚に追加
ギィー ギィー
「少し開いてきたな」
「もうちょっとだ」
扉は体がギリギリ通るか微妙なぐらい開いた。
ブチブチッ
ガターン
『うわぁ!』
ワイヤーが一気に数本切れエレベーターは、いつ落ちてもおかしくない状況になっていた。
「ヤバい!もう落ちる」
「早く開けよう!」
ギィー ギィー
二人は焦り必死で扉を開けようとした。
ギィー ギィー
ギィー ギィー
「これなら通れそうだな」
「あぁ。外に出よう」
扉は人が一人通れるぐらい開いていた。
「裕也。先に行け」
「耕太……。いいのか?」
「あぁ。さっき一人で逃げようとしたからな」
耕太は自分なりに反省していたみたいだった。
「わかった」
裕也が先に扉から出ようとした。
最初のコメントを投稿しよう!