絶望

4/7
447人が本棚に入れています
本棚に追加
/153ページ
ギィー ギィー 「少し開いてきたな」 「もうちょっとだ」 扉は体がギリギリ通るか微妙なぐらい開いた。 ブチブチッ ガターン 『うわぁ!』 ワイヤーが一気に数本切れエレベーターは、いつ落ちてもおかしくない状況になっていた。 「ヤバい!もう落ちる」 「早く開けよう!」 ギィー ギィー 二人は焦り必死で扉を開けようとした。 ギィー ギィー ギィー ギィー 「これなら通れそうだな」 「あぁ。外に出よう」 扉は人が一人通れるぐらい開いていた。 「裕也。先に行け」 「耕太……。いいのか?」 「あぁ。さっき一人で逃げようとしたからな」 耕太は自分なりに反省していたみたいだった。 「わかった」 裕也が先に扉から出ようとした。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!