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「うん、じゃあ、安心してカズに任せる」
「任せて」
どんな未来がこの先待ち受けているのかなんてわからないけれど、今の2人ならば一緒に乗り越えていける。
そう思えた。
珠姫や心矢だって側にいる。
決して2人だけではないのだから、何も怖くない。
この先の未来が笑顔で満ち溢れているなんて思ってもいないから、それに挑む覚悟と強さを持って進んでいく。
それがこれから先、一緒にいられる道なのだと。
「…カズ、ありがとう、あたしを好きになってくれて」
「何を今さら。俺は千里だけだよ」
「人が待ってるのに早く来い!」
「珠姫、気が短すぎ」
「待って!珠姫!」
「ちーは珠姫なしじゃ生きられないの?」
「うん♪」
…当分、この4人は何も変わらないまま、日々を過ごしていくことでしょう。
未来へと向かって進む歩幅は、とてもゆっくりと…
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