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「離してってば!」
「おいおい、オレじゃあ不服かい?」
どうやら変な男が若い少女と揉めているようだ。
「詩帆、ちょっとコレ持ってて。」
小狼は詩帆に制服と魔術書を渡す。
「ちょ、ちょっと!」
詩帆の制止を振り切り小狼は少女の元へ向かう。
「離してよ!」
「うるせぇな、黙れ!」
男は少女を殴ろうとして手を振り上げる。
少女はとっさに目をつぶる。
しかし、何時までたっても痛みも何もない。
恐る恐る目を開けると男の腕を小狼が掴んでいた。
「あぁ?何だテメェは?」
「離してやれよ、嫌がってるじゃないか。」
「邪魔すんじゃねぇよ!」
男は小狼を殴り掛かろうとする。
小狼は男の攻撃を避けて鳩尾に蹴りを決める。
男は5m程吹っ飛んだ。
どうやら気絶したようだ。
「大丈夫だった?」
「え、えぇ・・・」
「良かった。じゃあオレは行くね。気をつけてね。」
「え?あ、な・・・・まえ・・・行っちゃった・・・誰だろう?かっこよかったなぁ。」
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