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とくん
胸が高鳴るのが分かった。目が釘付けになって逸らせない。
「どしたの?」
服を脱いだ君の怪訝な表情があたしを見る。
Tシャツだけを着た君の、その下には何も無い。素肌が明かりの下に晒されて、姿を見せる。
中学の頃から運動をしている君の体は引き締まっていて、男らしくなっていた。顔だって、まだ幼いけど、優しさを滲ませるものがあり、ちょっとだけ、ホッとする。
とくん
あ、まただ……。
でも解る。これは、ときめきだと。
あぁ……君に触りたい。大好きな……ううん、愛しい君に触れたい……。
眺めてるだけじゃ足りない。触れる為には、勇気を出して踏み出さなければ。
まだ怪訝な表情の君と視線を合わせる。あたしの目は、君を求めてると伝わりますか?
自分を奮い立たせる為に一歩近付く。そして勇気を出して口を開いた。
「その適度についた筋肉というか腹筋を触らせろ、弟ーーーーーー!!!!」
「やっぱりかーー!! 触んな、この筋肉フェチ変態姉ちゃん!!」
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