眼帯の下

16/16
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/80ページ
 ………確かに右目は赤黒い色をしていた。  うわぁぁぁぁ、と叫んでいる蒼弥に溜め息をつき、少女は  「………そりゃそうですよ。その目はトビラなんですから。」  「…………………………………………………………『トビラ』ぁ?」  蒼弥は少女を振り返る。あれ?目に何かが光っているぞ?  「はい。そろそろ話しましょうか。―――――――――――言い忘れていましたが、私の名は『獅燿』です」  少女―――『獅燿』は語る。      
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!