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話は数百年(だいたい2、300年ぐらいだ)を遡り、如月財閥初代当主・如月白弥の初恋から始った。
白弥は易者の息子であり、その血筋には力があった。
血に流れる力を応用したその占いは、100%といっても良いくらいとてもよく当たり、かなり評判だったらしい。
父や他の血族と同じ様に白弥も力があり、顔や態度がいいので白弥はその町の人気者だった。
その力のおかげなのかは定かではないが、後に彼は20代後半という異例な早さで財閥をたちあげた。
しかし、白弥には長く傍にいる者にしかわからない欠点があった。
独占欲がとても強く、妄想癖があったのだ。
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