足をつっこむ

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就職して、四年目に突入しようとしていた三月。   私は一年半の結婚生活に終止符を打ち、ある思いがあった。 「自分の人生は自分の為に生きよう。」       この当たり前の事が、それまでの私には無縁な考えだった。   生まれた時から、当時の職場の役員の娘として生まれた私は将来は決まっていた。 最低でも高卒であれば、父の職場へ就職と。 無論、姉もその会社に就職。となれば私も同じく。     それが当たり前だったので、中学に上がるまでには[将来の夢]なんて考える事もなく…。
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