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大阪から高松行きの高速バスは、高松付近になると市内周りのバスのようになってしまった。何か所もバス停があって、客達はブザーを押して好きな所で降りるのだ。
見慣れないやり方を真似て、私は高松駅で降車した。ここからフェリーに乗るのである。
四月七日は漂泊の自由律俳人・尾崎放哉の命日だ。翌日の放哉忌に合わせて、私は放哉終焉の地である小豆島に向かっている。大阪から高松まで約三時間。ここまでで大概疲れてきているのだが…
◎放哉の句集開きて渡る旅〆切間近の歌も詠みつつ
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