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私が18の頃、付き合っていた彼氏がいた。
当時、私は姉の所にお世話になっていたが、ある日姉と喧嘩して、そのまま彼氏の家に数日お泊りした。
幾日か経ったある日、彼氏のお父さんが、彼氏が居ない間に部屋にやって来て私に言った。
「かな子さん、そんなに息子の事が好きね?」と。
しかも真顔。
「は⁉何が?そんなにって、どれ位?ってか何でそんな話に?」
と、内心訳分からないまま私は答た。
「 はぁ…はぃぃ…」
この場合、例え本心でも「イイエ!」と答える人は居ないと思う…
まぁ確かに好きで付き合っている訳だし、嫌いじゃない。でもそんなに好きな訳でもない。
そもそも、「そんなに」とは、どの位?と言うかどういう意味⁉
とか何とか思っていると、お義父さんは話を続け出した。
「離れたくない位好きね?」と。
……………………💧
「ぁ、いや…別にそんな事は思ってないですけど…」
と、はっきり答えておけば良かったのだが、
「ぁ、はぃ…」
と言ってしまった。〓
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