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「…あ、はい。…いやぁ今日も調子悪くて。はい…はい…明日は行けると思います。…はい、じゃ…」
これでまた1日俺は自由だ。
大学も最近行く気しねぇし、バイトもつまんねぇ…
ただなぁ…
金がねえと、遊びにも行けねぇわけだ。
パチでもやりに行くか…
あれ?
タバコが…最後の一本じゃねえかよ。
角の自販機寄ってくか。
財布の中味は…
マジかよ!五千円札一枚しかねえよ!
小銭は…246円…買えねーっつーの!
とりあえず最後の一本を…って、ああっ!?
なんだよ!折れてんじゃん!フザケンナよ!マジかよクソ!
だいたい、自販機が悪いんだよ!パチ屋みたいに万札まで入ればいいのによ!…ったく、使えねー。
しゃーねぇ…この先のコンビニまで歩くか…。
♪♪~♪
「誰だよ…あ…店長からだ…。はい…どうも。…え?いや、さっき店には今日も体調悪くて休みにって電話しましたよ?…いや…だから…ちょっ…それってクビっスか!?…え?どこスか?…あ…」
たしかにあの悪趣味なベンツは店長のだ。
いつから見てたんだ?あのオヤジ…
「…わーかりましたよ!…で、今日までの給料今もらえます?それと、タバコ一本…」
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