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「あーーーーっと! 一つだけ、忠告」
宿に戻ろうと踏み出した足を、急な大声に水を差され、リオンは不機嫌な顔のまま後ろを振りむいた。
そこにはさっきとは違う真剣な顔をしたジョニーが、月を背にして立っていた。
「でも、自分自身の命もしっかり守りな。お前さんが死んじまうと、今度は『お前さんを大切に思う人』が悲しむからな。」
「………わかっている」
そう言い、リオンは今度こそ宿へと足を踏み出した。
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