いろいろ あったが 結局

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  しかし忠司は 私達の制止を 振り切り   F14階から 飛び上がった。   その後 忠司を見たものは 誰もいない。   きっと 空高く 舞い上がったのだろう。   そしていよいよ 年に 365度の 四国で 1番参拝客の 多い 椿祭りが 開催される。   私は当然 最終日にだけ 参加する。   それはもちろん 最終日にだけ 打ち上がる 博多の塩を 見るためである。   いよいよ 打ち上げの時が 迫ってくる。     その時私は 後ろに何か 怪しい気配を 感じ取った。   振り向くと そこには 幸子が いた。   そして 幸子は 少しずつ 私の方へ 向かってくる   幸子の手には 刃物が 握られている   どうやら これから何かを 調理するようだ。   幸子はどんどん 迫ってくる。   すると 幸子は 『忠司を 返して!!』っと 叫びながら 私の元へ 走ってくる。   どうやら 調理されるのは 私らしい。   私は とっさに 逃げようと思ったが、 足が動かない。   何故なら 足を 家において来たからだ。   いや、足を おいて来たからでは 無い。   相手が 幸子だからだろう。  
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