あれ!? ここは コーヒーが 美味しい

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  私は 手紙の 返事を 書き終え、 イソギンチャクヘ 送った。     あれから 3年。   いまだに 彼との 文通が 続いている。     私は 彼に 恐る恐る 電話を してみた。   『 プルルルル……… 』   私の 後方から 音が 聞こえる。   その音は 紛れも無く イソギンチャクの 声だった。     私は 慌てて 振り返った。   しかし 後ろには 誰もいない。   だが 何かを 踏んだ 感触がある。   私は ゆっくり足元を 見た。   すると 私の 足の下には 潰れた イソギンチャクが いた。   感動の 再開。   タツノオトシゴは ひょっとこみたいな 口を している。   何故だろう。   自然と 涙が こぼれ落ちた。   私は 自然を 拾った。   涙は いらないので 土に 埋めた。   イソギンチャクも 一緒に 埋めた。   だが イソギンチャクが 私の 父であることを   まだ 知らなかったので ある。    
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