真実の記憶

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しばらくして、恐る恐る目を開けた騎士の目には……… 両手を腰にあて、ふんぞり返っているアリスがいた。 「……………………。」 なにがなんだか分からない騎士は口を大きく開けたまま、そのまま時を過ごした。 その時、自分の左側で何かキラッと光ったのに気付いた騎士は…視線を左端に向けてみた。 するとそこには…………、 さっきアリスが持っていた剣が木に奥深く刺さっていた。 「……な‥んで?」 騎士は不思議でならなかった。それもそうだ。 だって、さっきまでアリスの命を狙っていたのに…それは逆に、命を狙われる事もあるという事ぐらい分かっていたが……。 何故、アリスは彼を助けたのだろう…………。
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