真実の記憶

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「………大切な人を守る為に斬る…。」 人に聞こえるか聞こえないかの小さい声でアリスはぼそっと言った。 騎手はアリスは軽く見つめ、ふと頭によぎった疑問を口にした。 「君は…一体誰に剣術を教わったんだ?」 すると、アリスは柔らかな笑みを浮かべた。その笑みはきっと誰もが見とれるであろう。 「…母……お母様よ。」 その笑みにつられ騎手も小さく笑い、そうかと頷いた。 2人とも油断していた。 アリスの後ろの空間が歪んでいた事に---…。 「「アリス、アリス♪みぃーつけた♪早く、早く連れて行かないと♪」」 「「待ちくたびれている♪」」 「ハート♪」 「クローバー♪」 「「の、王女様の所に連れて行かないとっ♪」」 リズミカルに聞こえて来る歌声と共に歪んだ空間から出て来た2つの腕。 その腕はアリスの肩を掴み---………。
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