意識

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「ごめん。オレ・・。」 「ん?」 「今日は休みだろ。休みの日は折原先輩じゃなくて、麻衣だろ。 だから迷惑かけたくなかったんだよ。」 机に向かったまま、振り返りもせず、妙にこども染みたことをいう圭吾がいつになくいとおしく感じられた。 いつも私より大人で、守ってくれていると感じていた彼の違った一面だった。 私はさりげなく椅子に座った彼の後ろに抱きついた。 そして振り返ろうとした彼にそっとキスをした。
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