魔性の男

11/36
前へ
/43ページ
次へ
篠宮さんから聞いた時も驚いたけれど、鈴谷さん本人の口からその言葉が発せられて、僕は衝撃を受けた。 初めからどうしたいかなんて、考えてなかった。 無計画に聞いたことを悔いた。 だけど僕はこの気持ちがなんなのか、知りたかった。 「そっすか…」 「フフ…俺、お前気に入ったかも」 「!!」 妖しい視線を寄越され、僕の身体に電流が走った。 「…失礼します」 とにかく、この場を去りたくなって苦笑いを浮かべ、僕は体育館から出て行った。 からかわれたのかな… 魔性って何だよ… マジあの人のは強力過ぎるって あーぁ、ハマっちゃった… だって視線だけで… 笑えないよ どうしよう、このまま流された方が楽だよな…
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

295人が本棚に入れています
本棚に追加