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その日も変わらずに鈴谷さんは一人黙々と練習をこなしている。
僕は相変わらずパッとしなくて、監督や先輩から怒鳴られてばかりいた。
どうしたら良いのだろうかと、毎日のように考えているのに答えが見つからない。
決めかねている、といった方が正しいのかもしれない。
覚悟を決めることができないでいる。
たかだか付き合うだけだろと他人から見れば簡単な悩みかもしれない。
それだけじゃないんだ。
あの人は、鈴谷さんは捜している。
自分に愛情を与えてくれる人を、一生を支えてくれる人を捜している。
他人から遊んでいるように見えても、実際のところ一人一人と向き合っている。
だから僕は覚悟を決めなければいけない。
このままで良い訳がない。
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