295人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのっ…徳本弘海っす、宜しくお願いします」
「あぁ…宜しく」
そのまま、どこかへ行ってしまった。
冷たい…
泣きそうです、母さん。
「あ~気にすんな鈴谷さんて、誰にでもあぁだからさ」
「篠宮さん!!」
篠宮さんは大学の先輩で、いつも僕に良くしてくれて、兄の様に慕っている。
いくつか、オファーのあった企業からこのバレー部を選んだのも、篠宮さんがいたからだ。
「センスもテクニックも一流だからさ、よく見ておけよ」
「僕、上手くやって行けますかね…」
「弘海…、お前なら大丈夫だよ」
「なんか、久しぶりカモ」
「んっ?」
「先輩に大丈夫って言われるの」
「そおかぁ?」
照れると、頭を掻く仕草も変わってない。
「それよりウチの合宿、厳しいから覚悟しておけよ」
「マジっすか?頑張ります」
そうこうしていると、監督がやってきて集合をかけられた。
最初のコメントを投稿しよう!